今日の季語 2020-10
良夜(りょうや):「良宵・佳宵」
歩きたき早くゆっくり良夜かな
秋の七草(あきのななくさ)
土手整備秋の七草なくなりて
障子洗(しょうじあら)ふ
破りて良い障子洗ふが楽しみで
秋冷(しゅうれい):「冷やか・冷ゆ・ひえびえ」
秋冷や豚の背中をぺたぺたと
木賊(とくさ):「木賊刈る」
公民館一株隅へ木賊植ふ
氷頭膾(ひずなます):「氷頭」
氷頭膾酢加減のよく噛み心地
豊年(ほうねん):「豊作・豊(とよ)の秋・出来秋」
豊年や黄金の波押し寄せり
寒露(かんろ)
ウオーキングクローゼット悩まず着替寒露かな
新松子(しんちぢり):「青松笠」
遊び飽き泥をかぶりし新松子
うそ寒(さむ):「薄寒・うすら寒」
うそ寒や先月号が見当たらず
林檎(りんご):「紅玉」など
寒さ添え林檎一箱送り着く
草紅葉(くさもみじ):「草の錦・色づく草」
三方原いくさが跡の草紅葉
今年酒(ことしざけ):「新酒」傍題「新走・利酒」
酒蔵を並べ六本今年酒
茱萸(ぐみ):「夏茱萸・秋茱萸・茱萸酒」
食わぬ母茱萸が味知り四十歳
鵙の贄(もずのにえ):「鵙の早贄・鵙の草茎(くさぐき)」
手の届きすぐに見つかり鵙の贄
梅擬・梅嫌(うめもどき):白梅擬
夕日受くますます紅く梅擬
相撲草・角力草(すもうぐさ・すまいぐさ):「相撲取草・力草」
手刀に負けぬ強さや相撲草
きりたんぽ:「たんぽ餅」
あがる湯気串の突き出てきりたんぽ
秋果・秋菓(しゅうか):「秋の果物」
風届く遺影の前に秋果上げ
囮(おとり):「囮番・囮籠」
もちが枝紅い実の待つ囮籠
野山の錦(のやまのにしき):「秋の錦・野山の色」
額におさめたき野山の錦かな
秋気(しゅうき):「秋の気」
種々の膨らみ始め秋気かな
霜降(そうこう):二十四節気季語
霜降に帽子屋展示変えてみて
火恋(ひこい)し:「炉火恋し」
障子閉め座るに座れず火の恋し
登高(とうこう)
登高へ健脚参加卒寿かな
崩れ簗(くずれやな)
清流も洪水の積む崩れ簗
金柑(きんかん):「金橘(きんきつ)・姫橘」
鈴なりも金柑喰えず腹すけど
爽籟(そうらい):「秋風」の傍題の一つ
爽籟や対岸灯る観覧車
柿(かき):晩秋の植物季語「渋柿・甘柿・百目柿・次郎柿」
猿落とし狸が化かし甘し柿
落とす猿化かして狸甘き柿
松茸(まつたけ):「土瓶蒸し」
はらり松葉待つは松茸我を待つ
ハロウィーン・ハロウイン:「万鬼(ばんき)祭・万妖祭」
ハロウィーン便乗開くスキー場
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