初東雲(はつしののめ)
列なして初東雲が坂登り
初夢(はつゆめ)
初夢や叶わぬ体跳び廻る
雑煮祝ふ(ぞうにいわう)
焦げ目つけ三つ葉もかをる雑煮かな
鏡餅(かがみもち)
搗きあがる鏡餅より丸めたり
破魔弓・浜弓(はまゆみ)
ガラス拭く破魔弓奏でオルゴール
小寒(しょうかん)
小走りて小寒の朝ゴミ袋
松納(まつおさめ)
今日からは元の生活松納め
寒鯉(かんごい)
寒鯉や傾き泳ぐ狢川
手毬(てまり)
母は巻くガラスケースへ手毬かな
重ね着(かさねぎ)
重ね着て健やか素振り痩せ身かな
新海苔(しんのり)
新海苔や昔が香る朝餉かな
寒風(かんぷう)
寒風やたたく雨戸は不審者か
氷柱(つらら)
洞窟の氷柱半分折れていて
粥施行(かゆせぎょう)
列の先湯気立ち上る粥施行
風巻(しまき)「雪しまき」「しまき雲」
雪しまき灯す一部屋揺れし影
湯冷(ゆざ)め
読み終えて蒲団引っぱる湯冷めかな
寒土用(かんどよう)
波打ち際音も聞こえぬ寒土用
凍滝(いてだき)
凍滝や記事に誘われ山入れど
紙漉(かみすき)
天井へ雪光さす紙漉場
大寒(だいかん)
底冷え無し手も温かき大寒日
寒鴉(かんがらす)
一羽だけ夕空西へ寒鴉
冬深し(ふゆふかし)
直立し物みな硬し冬深し
狩人(かりうど)
脱走獣狩人の銃街に出る
鎌鼬(かまいたち)
身構えて指先念じ鎌鼬
寒蜆(かんしじみ)
寒蜆じやりといわぬ噛み心地
葉牡丹(はぼたん)
葉牡丹や三年ぶりの四人組
霜(しも)
霜よけのプロペラ光るお茶畑
昴(すばる)
我はゆく昴流るるレコード屋
氷湖(ひょうこ)
お元気ですか幸せですか氷湖にて
臘梅・蠟梅(ろうばい)
昇る陽や花弁透ける蠟梅よ
手足荒(てあしあ)る
新妻や主婦に変わりて手足荒る
列なして初東雲が坂登り
初夢(はつゆめ)
初夢や叶わぬ体跳び廻る
雑煮祝ふ(ぞうにいわう)
焦げ目つけ三つ葉もかをる雑煮かな
鏡餅(かがみもち)
搗きあがる鏡餅より丸めたり
破魔弓・浜弓(はまゆみ)
ガラス拭く破魔弓奏でオルゴール
小寒(しょうかん)
小走りて小寒の朝ゴミ袋
松納(まつおさめ)
今日からは元の生活松納め
寒鯉(かんごい)
寒鯉や傾き泳ぐ狢川
手毬(てまり)
母は巻くガラスケースへ手毬かな
重ね着(かさねぎ)
重ね着て健やか素振り痩せ身かな
新海苔(しんのり)
新海苔や昔が香る朝餉かな
寒風(かんぷう)
寒風やたたく雨戸は不審者か
氷柱(つらら)
洞窟の氷柱半分折れていて
粥施行(かゆせぎょう)
列の先湯気立ち上る粥施行
風巻(しまき)「雪しまき」「しまき雲」
雪しまき灯す一部屋揺れし影
湯冷(ゆざ)め
読み終えて蒲団引っぱる湯冷めかな
寒土用(かんどよう)
波打ち際音も聞こえぬ寒土用
凍滝(いてだき)
凍滝や記事に誘われ山入れど
紙漉(かみすき)
天井へ雪光さす紙漉場
大寒(だいかん)
底冷え無し手も温かき大寒日
寒鴉(かんがらす)
一羽だけ夕空西へ寒鴉
冬深し(ふゆふかし)
直立し物みな硬し冬深し
狩人(かりうど)
脱走獣狩人の銃街に出る
鎌鼬(かまいたち)
身構えて指先念じ鎌鼬
寒蜆(かんしじみ)
寒蜆じやりといわぬ噛み心地
葉牡丹(はぼたん)
葉牡丹や三年ぶりの四人組
霜(しも)
霜よけのプロペラ光るお茶畑
昴(すばる)
我はゆく昴流るるレコード屋
氷湖(ひょうこ)
お元気ですか幸せですか氷湖にて
臘梅・蠟梅(ろうばい)
昇る陽や花弁透ける蠟梅よ
手足荒(てあしあ)る
新妻や主婦に変わりて手足荒る
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