今日の季語 2020-08
涼(すず)み「涼む」
じっとせず川辺に求む夕涼み
登山(とざん):「山小屋・登山杖・ザイル」
参千米越してはじめて登山口
日盛(ひざかり)「日の盛り」
日の盛り頬に墨塗る一塁手
夏の月(なつのつき)
明日も会ふ靴音高き夏の月
熱帯夜(ねったいや)
ポンプの音水滴流る熱帯夜
炎(も)ゆ
炎ゆる地や抱える資料打合せ
立秋(りっしゅう)
立秋の田白鷺家族舞い降りぬ
藪虱(やぶじらみ)「草虱」
トレッキングシューズきのふ山から藪虱
鯊釣(はぜつり)
鯊釣や素人相手が忙しく
鬼灯・酸漿(ほおずき)
酸漿の種取だけが上手くなり
赤蜻蛉(あかとんぼ)「秋茜・のしめ」
返す翅七色やわき赤蜻蛉
阿波踊り(あわおどり)
踊りたく踊り心の阿波踊
盆休み(ぼんやすみ)
風わたる人居ぬ田圃盆休み
蟿螽・飛蝗(はたはた):「ばった」「きちきち」
分け入ればばった一斉散り散りぬ
色なき風(いろなきかぜ):「風の色・素風(そふう)」
絶えられぬ突っ張り消えて風の色
精霊舟(しょうりょうぶね)「盆舟・灯籠舟」
哀しみも精霊舟と流しましょ
秋海棠(しゅうかいどう):「断腸花・断腸亭」
秋海棠昔より咲き殿の庭
放屁虫(へひりむし):「へっぴり虫・へこき虫・亀虫」
わかりながらもへっぴり虫の臭い嗅ぎ
狗尾草(えのころぐさ・えのこぐさ):「ゑのころ・猫じゃらし」
戯れて犬がくしゃみか猫じゃらし
初秋はつあき・しょしゅう):「新秋・秋浅し」
初秋や口笛を吹く隣りの子
星月夜(ほしづきよ・ほしづくよ):「星明り」
きれいねと貴女が言った星月夜
藪枯(やぶから)し:「貧乏葛」
くるくるとまわるあげはや藪枯し
処暑(しょしょ)
グリーンカーテン伸びきらず終わり処暑かな
虫(むし):「虫の声・虫時雨」
足音に合わせてぱたり虫の声
星合(ほしあい):「星逢ふ夜・別れ星」
小夜更けて星合眺めきみ想ふ
秋の浜(あきのはま):「秋渚(あきなぎさ)・秋汀(しゅうてい)」
何もない砂だけ続き秋の浜
今日の季語 爽(さわ)やか:「さやか・さやけし・爽やぐ」
わだかまり爽やかな朝消え去りぬ
秋団扇(あきうちわ):「団扇置く・捨団扇・秋扇」
来年の出番備えて秋団扇
ホップ:「唐花草・ホップ摘む」
旅行鞄僅かに残りホップの香
浮塵子(うんか):「糠蝿(ぬかばえ)・雲霞のごとき」
ヘッドライト光軸の先浮塵子占む
青瓢(あおふくべ):「瓢箪・ひさご」
棚一番幾つも出来て青瓢
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