9/20/2021

今日の季語 2019-6

 今日の季語 2019-06


南風(みなみ)「大南風(おおみなみ)」「はえ」「まじ」 
    おっぽ切れクルクルと凧大南風 
甘酒(あまざけ)
    甘酒やひとまわりコップも大きくなり
蛇苺(へびいちご)
    毒々し毒見躊躇う蛇苺 
蜘蛛の糸(くものいと)
    風に乗せ何処につかん蜘蛛の糸
竹の皮脱ぐ(たけのかわぬぐ)
    一本だけ竹の皮脱ぐ素肌色
芒種(ぼうしゅ)
    紅い裾芒種の歌風に乗せ
鴫焼茄子(しぎやきなす)「鴫焼」「焼茄子」「茄子焼く」
    僕しやうが母はしやうゆ茄子を焼く
五月雨(さみだれ)
    五月雨やめだかが描く甕の波
額の花(がくのはな)「額紫陽花」
    跳ね返す小粒の雨を額の花
蝙蝠(こうもり)「かはほり」「蚊食い鳥」
    投げあげる帽子で捕らえ蝙蝠ぞ
枇杷(びわ):仲夏の植物季語
    木の上へ採れ立てを知る枇杷の味
夏帯(なつおび)「単帯(ひとえおび)」
    夏帯の色浮き立つか藍ゆかた
鴨足草(ゆきのした)「雪の下」「虎耳草」
    庭石の影からスックと鴨足草
梅雨の星(つゆのほし)
    梅雨の星牧場でさがす二人ゐて
金亀子(こがねむし)「黄金虫・かなぶん」
    あわれ大豆群れ喰い尽くす黄金虫
父の日(ちちのひ)
    父の日のらしきことなき夕餉かな
蛇衣を脱ぐ(へびきぬをぬぐ)「蛇の衣・蛇の皮」
    胸どっくん草むらにある蛇の皮
夏鴨(なつがも)「鴨涼し・軽鴨(かるがも)」
    夏鴨や潜りて冷やす毛繕い
滴(したた)り
    通学路しらず手で受く滴りよ
岩魚(いわな)
    縄のれん岩魚焼く香に飛びこまん
花菖蒲(はなしょうぶ)「野花菖蒲・菖蒲園・菖蒲池・菖蒲見」
    棚田にも雨粒撥ねる菖蒲池
夏至(げし)
    湿り気が図書館の夏至どことなく
花葵(はなあおい)
    高く向け雨が似合わぬ花葵
水鉄砲(みずでっぽう)
    盥から狙い定めて水鉄砲
烏賊(いか)「するめ烏賊・やり烏賊」
    究極の烏賊の料理やリング揚げ  
石(柘)榴の花(ざくろのはな)「花石榴」
    口紅の色より紅き石榴咲く
昼寝(ひるね)「午睡(ごすい)・三尺寝(さんじゃくね)」 
    太鼓腹大波小波昼寝かな
洗膾(あらい)「洗鯉」
    雨上がり笊をはみ出す洗い鯉
螻蛄(けら)「おけら」
    こんくらいおけら拡げる我せがれ
夏の川(なつのかわ)「夏川(河)・夏河原」
    泳ぎたし熱い石跳び夏河原



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