今日の季語 2020-03
恋猫(こいねこ)
恋猫の声今宵は遠き相手なり
春光(しゅんこう)
春光やそこここ光る庭の朝
恋猫の声今宵は遠き相手なり
春光(しゅんこう)
春光やそこここ光る庭の朝
雛飾り(ひなかざり)
緋毛氈魔除け眩い雛飾り
まんさく
訪ね人あのまんさくとイーゼルを
啓蟄(けいちつ)
啓蟄や大戸開ければ待つやきみ
雪解(ゆきどけ)
雪解を汚れ熊笹待ちて立ち
木の芽(このめ)
摘み集む木の芽ご飯がかをる朝
春場所(はるばしょ)
春場所や大関とりとなりやいな
受験生(じゅけんせい)
朝日受け黙し一列受験生
春の月(はるのつき)
甘そうな舌伸ばしたし春の月
海豹(あざらし)
海豹の欠伸に拍手人の山
水取(みずとり)
水取はけふ目に浮かぶ散る火の粉
垣繕ふ(かきつくろう)
垣繕ふ結び目かたく波打ちて
種選(たねえらび・たねより)
盆かしげ豆がコロコロたねよりぬ
雪解雫(ゆきげしずく)
甍より雪解雫が穴続き
柳絮(りゅうじょ)
棚田道一筋となり柳絮かな
春社(しゅんしゃ)
パラパラと忘れず降らす春社の日
蟻穴を出づ(ありあなをいず)
大慌て蟻穴を出づ殺虫剤
韮(にら)
レバ韮や大人となりたよいかをり
春分(しゅんぶん)
春分や祝詞をながす雨つよし
彼岸西風(ひがんにし)
玉串を持ち去らぬかと彼岸西風
春の雲(はるのくも)
春の雲鳥飛去りて広き湖
観潮(かんちょう)
観潮船流さる筋を逃げる舵
野蒜(のびる)
泥を塗る畦跳ね返す野蒜かな
春の夢(はるのゆめ)
吟行へ忘れし春の夢
海明(うみあけ)
海明がく来る軋む音遠ざかる
苗木市(なえぎいち)
いつ頃が食べ頃なのか苗木市
蕨狩(わらびがり)
マークせど辿り着けない蕨狩
雪崩(なだれ)
雪崩の音朝の微睡煙草の火
春装(しゅんそう)春服(はるふく・しゅんぷく)
コート脱ぐ恥かみみせる春の服
引鴨(ひきがも)鴨帰る
鴨帰る湖が広さや餌重し
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