9/20/2021

今日の季語 2019-2

 今日の季語 2019-02




春近(はるちか)し
    春近し床暖スイッチ入れ忘れ
煮凝(にこごり)
    煮凝や箸から逃げる舌がいき
探梅(たんばい)
    探梅や行き着く先に棚田あり
立春(りっしゅん)「春立つ・春来る」
    春来る床暖房「切」として
寒明(かんあけ)「寒明く・寒過ぐ」
    背が伸びた夜明けの足も寒明ける
公魚(わかさぎ)
    ルアー選び公魚が群れ散り逃げし
春椎茸(はるしいたけ)
    ずる休み春椎茸をわたす朝
海猫渡(ごめわた)る
    雲低し礼文が浜へ海猫渡る
早春(そうしゅん)
    早春の日柳皮剥きチャンバラ
犬(いぬ)ふぐり
    踏みいれどマーキングせぬ犬ふぐり
春の雪(はるのゆき)
    春の雪終わる季節に追われ降り
蜆(しじみ)
    蜆打つ鍋の音聴く朝餉かな 
余寒(よかん)
    バスタオル水滴残る余寒かな
バレンタインの日
    バレンタインの日他人事ではすまされず
海苔(のり)「海苔干す」
    笑みかえすきみの八重歯に海苔光る
菠薐草(ほうれんそう)
    菠薐草湯がいて刻む太い腕
蕗味噌(ふきみそ)「蕗の薹(とう)」
    吾子も年蕗味噌食すさりきらひ
芝焼(しばや)く
    奈良にいて芝焼く見れぬ花火の音
雨水(うすい)
    インフルエンザ流し消したる雨水かな
椿(つばき)
    裏池や落つる椿が描く波紋
若布(わかめ)
    若布盛りトマトをそえて上に旗
春の星(はるのほし)
    ポケットから手の離れる春の星
飯蛸(いいだこ)
    飯蛸やつぶつぶつぶす味しらず
猫柳(ねこやなぎ)
    猫柳そこを基地にし歓声を
暖(あたた)か
    昼ラーメンシャツ脱ぐ程暖かく
薔薇の芽(ばらのめ)
    薔薇の芽や棘添え育つ美しく
浅蜊(あさり)「浅蜊汁・浅蜊飯」
    浅蜊汁嫌いになる毎朝で
耕(たがやし)「耕す・春耕・耕人」
    掛けてある父耕した四本鍬



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