今日の季語 2021-03
ミモザ:「銀葉アカシア」
庭園の大樹真ん中ミモザ咲く
庭園の大樹真ん中ミモザ咲く
春動く(はるうごく):「春萌す」
空っぽのかたい鞄の春動く
空っぽのかたい鞄の春動く
雛(ひな/ひいな)
縁ありて奇遇な出逢い吾子と雛
縁ありて奇遇な出逢い吾子と雛
春の夕(はるのゆうべ/はるのゆう):「春夕(しゅんせき/はるゆうべ)」
御膳だぞ春の夕の父の呼ぶ
御膳だぞ春の夕の父の呼ぶ
啓蟄(けいちつ)
啓蟄や虫殺させぬこの日本
啓蟄や虫殺させぬこの日本
観梅(かんばい)
観梅や去年が製品並べ売り
観梅や去年が製品並べ売り
白鳥帰る(はくちょうかえる):「白鳥引く」
群舞して白鳥帰り点と化す
群舞して白鳥帰り点と化す
雛納(ひなおさめ):「雛しまふ」
柔らかき和紙の年輪雛納
柔らかき和紙の年輪雛納
ものの芽(め):「芽」
ものの芽や静かなり撮影開始
ものの芽や静かなり撮影開始
凍(いて)ゆるむ
じわじわと万物に色凍てゆるむ
じわじわと万物に色凍てゆるむ
東日本震災忌(ひがしにほんしんさいき):震災忌
白波や晴れど冷え込み震災忌
白波や晴れど冷え込み震災忌
春景色(はるげしき):「春色・春景」
染めあがる靡き手拭春景色
染めあがる靡き手拭春景色
柳の芽(やなぎのめ):「芽柳」
隣脱ぐ愚図愚図出来ぬ柳の芽
隣脱ぐ愚図愚図出来ぬ柳の芽
春嵐(はるあらし):「春荒(はるあれ)」
ポリ袋どこまで見えて春嵐
ポリ袋どこまで見えて春嵐
進級(しんきゅう)
進級や万年筆の届け物
進級や万年筆の届け物
落椿(おちつばき):「椿落つ」
丘の上ぐるり囲みて落椿か
丘の上ぐるり囲みて落椿か
春北風(はるきた・はるならひ)
ざらざらと黄色雲ゆく春ならひ
ざらざらと黄色雲ゆく春ならひ
紫雲英(げんげ):「蓮華草(れんげそう)」
伸ばして手ゴロゴロゴロと紫雲英かな
伸ばして手ゴロゴロゴロと紫雲英かな
星朧(ほしおぼろ):「春星」
ウナギパイ分けてふたつに星朧
ウナギパイ分けてふたつに星朧
残る雪(のこるゆき):「残雪・去年(こぞ)の雪・雪形」
登山帽丸いアーチが残る雪
登山帽丸いアーチが残る雪
霾(つちふる)
ふんわりと霾朝の鏡肌
ふんわりと霾朝の鏡肌
春の蝿
咲き乱る誘惑の外春の蠅
咲き乱る誘惑の外春の蠅
朧夜(おぼろよ)
我が家は近し朧夜の遠吠えよ
我が家は近し朧夜の遠吠えよ
「春の雷」
名跡や閉ざして蕾春の雷
名跡や閉ざして蕾春の雷
物種蒔(ものだねま)く:「○○蒔く」
種を蒔く振るわれ土やふわふわと
種を蒔く振るわれ土やふわふわと
「春服」
春服や立ち回り見せ仕付糸
春服や立ち回り見せ仕付糸
蒜(にんにく・ひる):「大蒜(おほびる)」
就活やウーバーが箱匂う蒜
就活やウーバーが箱匂う蒜
春分
春分や禰宜ギシギシと御霊様
春分や禰宜ギシギシと御霊様
卒業
卒業や忘れ去られて通信簿
卒業や忘れ去られて通信簿
沈丁花(じんちょうげ)
防臭剤あがりはな占む沈丁花
防臭剤あがりはな占む沈丁花
桜雨:「花の雨」
四ツ池や観る人もなく桜雨
ぽつぽつと染めてや水面花の雨
ふわりふわ作り始めて花筏
四ツ池や観る人もなく桜雨
ぽつぽつと染めてや水面花の雨
ふわりふわ作り始めて花筏
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