今日の季語 2018-11
落花生殻と皮あり読書なり
楓(かえで)
森林公園楓のいろと気にせども
冬隣(ふゆとなり)
冬隣穴の靴下繕わず
銀杏(ぎんなん)「銀杏(いちょう)の実」
銀杏があるかどうかと茶碗蒸し
山粧ふ(やまよそう)
天井板山粧ふころ観れぬとは
行く秋(ゆくあき)
行く秋や線路の光り山麓へ
立冬(りっとう)
立冬ながらおしゃれ着まようこの温さ
海鼠(なまこ)
通学路朝日を返す海鼠壁
木の葉(このは)
木の葉積むフワフワ弾むさつま床
冬の虫(ふゆのむし)
冬の虫小さく跳びて葉の陰へ
山茶花(さざんか)
山茶花を眺めた庭も跡になり
神の旅(かみのたび)
神の旅ひとり鎮座す竹藪に
冬(ふゆ)めく「冬兆(きざ)す」
冬めくや鍛冶屋の親父汗もなく
兎(うさぎ)
故郷のみやげ兎の味噌漬と
七五三(しちごさん)「千歳飴」
千歳飴なかみ少なし大袋
鮟鱇(あんこう)
鮟鱇鍋味わう残り野菜だけ
冬紅葉(ふゆもみじ)
辻のさき思いもよらぬ冬紅葉
焼藷(やきいも)
籾火鉢焼藷探るやけ火箸
小春(こはる)「小六月」「小春日」
小春日や障子をはずし大掃除
鴨(かも)「鴨打ち」「鴨鍋」
ゲン担ぎ部屋の料理は鴨鍋と
葱(ねぎ)「根深(ねぶか)」
寝かせ植え根深が手入れ数多き
小雪(しょうせつ)
小雪や大根照らす夜中道
木守(きまもり/こもり)
木守や峠で夕日受け光り
滑子(なめこ)
料理下手味噌ネギだしで滑子汁
蒲団(ふとん)
効果ない蒲団たたきが〆であり
おでん
夕ご飯伝授の味おでんなり
熱燗(あつかん)
チャイム鳴り熱燗ぞ待つ赤暖簾
石蕗の花(つわぶき)
石蕗の花咲きし岩陰かの家も
竈猫(かまどねこ)
どこから来た母より早き竈猫
南天の実(なんてんのみ)
寄せ植えから大きくなりて南天の実
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