今日の季語 2018-10
佐伯読破予定たてたし夜長かな
唐辛子(とうがらし)
技術革命香り奪いし南蛮も
溢蚊(あぶれか)
溢蚊や破れ障子にしがみつき
貝割菜(かひわりな)
シート剥ぐ黒土びっしり貝割菜
金木犀(きんもくせい)
金木犀倒され負けじ香出す
灯火親(とうかした)しむ「読書の秋」 「灯火の秋」
灯火の秋山脈となる未読本
秋高(あきたか)し
秋高し赤松の山狩りにゆく
寒露(かんろ)
足の裏滑りて知るは寒露の日
秋渇(あきがわき)
秋渇かしこみて見せ釜の底
秋思(しゅうし)「秋懐」「秋さびし」
秋さびし障子に映る虫喰い葉
新酒(しんしゅ)
酵母かえ飲み心地よき新酒うり
石榴(ざくろ)
赤らめど我が家の石榴落ちにけり
敗荷(やれはす)破れ蓮(やれはちす)
破れ蓮水抜けし端二~三本
稲刈(いねかり)
担ぎあげ切り口香る稲束を
瓢の実(ひょんのみ)
瓢の実合図まだかと子らの耳
茸狩(たけがり)「茸取」「茸山」
杉の葉をしきしかご手に茸山へ
重陽(ちょうよう)
重陽やご馳走と出すまぜごはん
団栗(どんぐり)
団栗坂行商人が足太し
青蜜柑(あおみかん)
盗み入る酸っぱく後悔青蜜柑
そぞろ寒(さむ)
襟足の刈り上げ美人そぞろ寒
後の月(のちのつき)「十三夜」
十三夜別れ惜しんで綺麗ねと
秋草(あきくさ)
活けられし懸崖があう秋の草
霜降(そうこう)
霜降の日繕い忘れ足袋を出し
熊の架(くまのたな)
尾瀬ケ原遠くむさぼる熊の架
紫式部(むらさきしきぶ)「実紫(みむらさき)」
牛乳瓶誰が挿したか実紫
秋刀魚(さんま)
味貧乏秋刀魚の苦さ根の辛さ
藤の実(ふじのみ)
藤の実や一つ残され棚高し
新蕎麦(しんそば)
父蒔きし新蕎麦挽きてお供えに
暮の秋(くれのあき)
暮の秋火のない火鉢すみありて
残菊(ざんぎく)
残菊や色は変われど変わらぬ香
渡り鳥(わたりどり)
渡り鳥旭が画面立見席
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