ちっともいごかんベンチ
方言が外国語以上に通じない話である。北海道へ仕事で行った時丸太で作ったベンチが邪魔になり現地の人と運んだ時の大笑いした話。
浜松の人:しょうがないなあ、ふたりで運ばまいか。
兄ちゃん:うん。
浜松の人:ちょっと重そうだがいいか、はこべるか?
兄ちゃん:うん。
浜松の人:おれんこっちさげるでそっちもてよ。
兄ちゃん:-----。
浜松の人:さあさげるか。そっちさげよよー。せえーの。
兄ちゃん:-----。
浜松の人:なにやってるだあ。さげにゃあだめじゃんか。
兄ちゃん:-----。
浜松の人:さあさげるぞ。せえーのー。
兄ちゃん:-----。
持って上げようとするが直ぐ降ろしてしまう。
浜松の人:なにやってるだあ。力ん無いのか?そんないい体してるだに。
もたもたしてちゃかんで、はやくやるか。
浜松の人:さあさげるぞ。せえーのー。
兄ちゃん:-----。
又も降ろしてしまう兄ちゃんにむかって
浜松の人:そっちをさげにゃあもってけんだで。
と、言いながらはっと気がついた。
浜松の人:なんだあ、さげるってゆってるもんで、降ろいたんだなあ。あっはははは。
わるかった。さげるっちゅうのは上げるちゅうこんさ。さあ、あげるぞ。
浜松の人:せえーのー。
兄ちゃん:せえの。
やっとのこんでベンチを運べたっちゅう話。
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