今日の季語 2020-04
シクラメン
シクラメン残るセロハン色褪せて
熊穴を出づ(くまあなをいず)
寝ぼけ顔熊穴を出づ鮭の稚児
北窓開く(きたまどひらく)
北窓を開く眩い朝日枝に鳴く
清明(せいめい)
清明の朝足が出ている手も出でて
若草(わかくさ)
若草や触りたくなる揃い方
入学(にゅうがく)
入学祝父のうんちくコードバン
レタス
冷蔵庫好きになれないレタスかな
花疲(はなづかれ)
人知れぬベストポジションへ花疲
落し角(おとしづの)
角落ちて優し眼差し若草山
蛤(はまぐり)
蛤の紐食べ集む貝合わせ
日永(ひなが)
中田島日永数える波の音
落花(らっか)「花吹雪」「花散る」「花埃(はなぼこり)」
落花絨毯宅配便は踏む通り
啄木忌(たくぼくき)
日記帳白きを捲る啄木忌
桜蝦(さくらえび)
赤絨毯拡げ振り撒く桜蝦
アスパラガス
家庭菜園アスパラガスを手始めに
蛙の目借り時(かわずのめかりどき)
第百条声が遠のく目借り時
草餅(くさもち)
熱々のきな粉もかをる草の餅
鳥曇(とりくもり)
群なす赤い風船鳥曇
穀雨(こくう)
痩せ畑芋の芽伸びる穀雨かな
春の川(はるのかわ)
春の川振り返りゆく妻看れず
囀(さえずり)
いろいろな鎮守の森が囀よ
春暑し(はるあつし)
右頬へ噴水かかる暑し春
畦青む(あぜあおむ)
畦青むどこまでも青帰り道
野遊(のあそび)
誘えないひとり野遊つづく夢
独活(うど)
地下室へ照らす白肌独活高し
藤(ふじ)
高貴な色絨毯を敷く藤の下
鐘供養(かねくよう)
雑音消ゆ音消える迄鐘供養
春鰯(はるいわし)
会いに来る群れの先頭春鰯
踏青(とうせい)
電波塔頂目指し青き踏む
荷風忌(かふうき)
縄暖簾冷えた肴が荷風の忌
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シクラメン残るセロハン色褪せて
熊穴を出づ(くまあなをいず)
寝ぼけ顔熊穴を出づ鮭の稚児
北窓開く(きたまどひらく)
北窓を開く眩い朝日枝に鳴く
清明(せいめい)
清明の朝足が出ている手も出でて
若草(わかくさ)
若草や触りたくなる揃い方
入学(にゅうがく)
入学祝父のうんちくコードバン
レタス
冷蔵庫好きになれないレタスかな
花疲(はなづかれ)
人知れぬベストポジションへ花疲
落し角(おとしづの)
角落ちて優し眼差し若草山
蛤(はまぐり)
蛤の紐食べ集む貝合わせ
日永(ひなが)
中田島日永数える波の音
落花(らっか)「花吹雪」「花散る」「花埃(はなぼこり)」
落花絨毯宅配便は踏む通り
啄木忌(たくぼくき)
日記帳白きを捲る啄木忌
桜蝦(さくらえび)
赤絨毯拡げ振り撒く桜蝦
アスパラガス
家庭菜園アスパラガスを手始めに
蛙の目借り時(かわずのめかりどき)
第百条声が遠のく目借り時
草餅(くさもち)
熱々のきな粉もかをる草の餅
鳥曇(とりくもり)
群なす赤い風船鳥曇
穀雨(こくう)
痩せ畑芋の芽伸びる穀雨かな
春の川(はるのかわ)
春の川振り返りゆく妻看れず
囀(さえずり)
いろいろな鎮守の森が囀よ
春暑し(はるあつし)
右頬へ噴水かかる暑し春
畦青む(あぜあおむ)
畦青むどこまでも青帰り道
野遊(のあそび)
誘えないひとり野遊つづく夢
独活(うど)
地下室へ照らす白肌独活高し
藤(ふじ)
高貴な色絨毯を敷く藤の下
鐘供養(かねくよう)
雑音消ゆ音消える迄鐘供養
春鰯(はるいわし)
会いに来る群れの先頭春鰯
踏青(とうせい)
電波塔頂目指し青き踏む
荷風忌(かふうき)
縄暖簾冷えた肴が荷風の忌
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