とんで来い
デパートの屋上に回転飛行機や汽車ぽっぽがある頃の東京に住んでるいとこの話である。子供を連れて来たので唯一の遊園地のデパートの屋上へ行き子供達を遊ばせている時に友達が隣のビルの屋上に母親らしき人と連れ立って来ているのを見つけ大きな声で呼び合っていた。
「○○ちゃーん。ちゃっととんで来なー」
「わかったー」
と言い後ろに下がった。
「えー。あのここの間をとぶの」
と、思っていたら、暫くして向うのビルにいた髪の長い少女が後ろから額に汗を流しながらやって来た。
「おまちどうさま。」と。
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