新歳時記より2021-02
春 三春・九春・春の旅・春の宮・春の寺・春の人・春の園・村の春・島の春・京の春
診断の胸つぶらはし春の窓
診断の胸つぶらはし春の窓
立春(りつしゅん):春立つ
聲聞こゆ春立つ朝の枝の上
聲聞こゆ春立つ朝の枝の上
二月(にぐわつ)
準備済む待つや本番二月かな
準備済む待つや本番二月かな
寒明(かんあけ)
寒明ていよいよ古希の祝いかな
寒明ていよいよ古希の祝いかな
初春(はつはる):しょしゅん
初春や隣りの親父大欠伸
初春や隣りの親父大欠伸
早春(そうしゅん)
早春の草原の風温からず
早春の草原の風温からず
春浅し(はるあさし):浅き春
春浅し川面の鷺の佇めり
春浅し川面の鷺の佇めり
睦月(むつき):年端月
年端月西日差しこむ納屋仕事
年端月西日差しこむ納屋仕事
旧正月(きうしやうがつ)
旧正の風邪拗らせてはや六日
旧正の風邪拗らせてはや六日
二月禮者(にぐわつれいじや)
靴でかし二月禮者の声でかし
靴でかし二月禮者の声でかし
二の替(にのかはり)
花道の踏み音新し二の替
花道の踏み音新し二の替
繪踏(ゑぶみ)
繪踏耐え秘かに彫りて壁が傷
繪踏耐え秘かに彫りて壁が傷
初午(はつうま):一の午・二の午
初午の風渦巻きて面の揺れ
初午の風渦巻きて面の揺れ
針供養(はりくやう):針祭る・針納め
口を閉じけふは静寂針供養
口を閉じけふは静寂針供養
奈良の山焼
花火聞く奈良の山焼けふありし
花火聞く奈良の山焼けふありし
雪解(ゆきどけ):雪解雫(ゆきげしづく)・雪解・雪解風・雪解水・雪解川・雪汁
雪解のこんこんと湧く富士が裾
雪解のこんこんと湧く富士が裾
雪しろ(ゆきしろ):雪濁
雪しろや坂の途中の消え去りぬ
雪しろや坂の途中の消え去りぬ
雪崩(なだれ)
ドツドツと雪崩の音の一人聞き
ドツドツと雪崩の音の一人聞き
残雪(ざんせつ):残る雪・雪残る
熊笹を倒してなおも残る雪
熊笹を倒してなおも残る雪
雪間(ゆきま):雪のひま
熊笹の緑跳ね出て雪の隙(ひま)
熊笹の緑跳ね出て雪の隙(ひま)
凍解(いてどけ):凍ゆるむ・凍解くる
凍解や水琴窟の音のあり
凍解や水琴窟の音のあり
氷解(こおりどけ):解氷・氷解く・浮氷
溜池や朝日返して浮氷
溜池や朝日返して浮氷
薄氷(うすらひ):残る氷・春の氷
模様消え浮氷光る朝の池
模様消え浮氷光る朝の池
冱返る(いてかえる):凍返る
蛍光灯畳みしみし冱返る
蛍光灯畳みしみし冱返る
冴返る(さえかえる)
冴返るスポットライトの天守閣
冴返るスポットライトの天守閣
春寒(はるさむ)
春寒し梅園の道人まばら
春寒し梅園の道人まばら
餘寒(よかん)
陽もささぬゴム靴痛き餘寒かな
陽もささぬゴム靴痛き餘寒かな
春の風邪(はるのかぜ)
鼻水と嚏連発春の風邪
鼻水と嚏連発春の風邪
春時雨(はるしぐれ)
酔いまかせ傘は無くとも春時雨
酔いまかせ傘は無くとも春時雨
猫の恋(ねこのこい):恋猫・うかれ猫・春の猫・猫の妻・孕み猫
この声や川の向こうのうかれ猫
この声や川の向こうのうかれ猫
白魚(しろうを):白魚網・白魚舟
夜明け前白魚網の跳ね踊り
夜明け前白魚網の跳ね踊り
公魚(わかさぎ):鰙・?魚編にハム
公魚やくるりとルワー列をなし
公魚やくるりとルワー列をなし
鱵(さより)
浜名湖のすれすれ鱵連射砲
浜名湖のすれすれ鱵連射砲
魞挿す(えりさす)
朝靄の魞挿す舟の櫓音かな
朝靄の魞挿す舟の櫓音かな
野焼く(のやく):草焼く・芝焼く・畦焼く
風凪ぎて野焼く男の欠伸かな
風凪ぎて野焼く男の欠伸かな
焼野(やけの)
見上ぐれば焼野終いの雨間近
見上ぐれば焼野終いの雨間近
山焼く(やまやく)
男衆種火瞳に山を焼く
男衆種火瞳に山を焼く
焼山(やけやま)
焼山の臭いの沁みて昼の膳
焼山の臭いの沁みて昼の膳
末黒の芒(すぐろのすすき):焼野の芒・末黒野
白鷺や末黒の芒下に見て
白鷺や末黒の芒下に見て
麥踏(むぎふみ):麥を踏む
麥踏や俯き往復昼餉かな
麥踏や俯き往復昼餉かな
木の實植う(きのみうう)
木の實植ううんちくの木の一つ増え
木の實植ううんちくの木の一つ増え
猫柳(ねこやなぎ)
チャンバラが刀に化けて猫柳
チャンバラが刀に化けて猫柳
洎夫藍の花(さふらんのはな)
洎夫藍の花化けて黄金色になり
洎夫藍の花化けて黄金色になり
片栗の花(かたくりのはな)
風小僧片栗の花一撫でて
風小僧片栗の花一撫でて
雛菊(ひなぎく)
雛菊や最前列に並び出て
雛菊や最前列に並び出て
春菊(しゆんぎく):茼菊・しんぎく
春菊やかきこの揺れてかけうどん
春菊やかきこの揺れてかけうどん
菠薐草(はうれんそう)
菠薐草弁当箱を占めにけり
菠薐草弁当箱を占めにけり
蕗の薹(ふきのたう)
気がつけば何処に去りや蕗の薹
気がつけば何処に去りや蕗の薹
水菜(みづな):京菜
無理矢理に嫌うボウルに水菜積む
無理矢理に嫌うボウルに水菜積む
海苔(のり):海苔粗朶・海苔簀・海苔掻・海苔採・海苔桶・海苔干す・海苔干場
波しぶき眼鏡も曇り海苔を摘む
波しぶき眼鏡も曇り海苔を摘む
靑海苔(あおのり)
靑海苔のかをる市場や気忙しく
靑海苔のかをる市場や気忙しく
獺の祭(をそのまつり):獺魚を祭る
獺の祭提灯照らす魚の跡
獺の祭提灯照らす魚の跡
鳴雪忌(めいせつき):老梅忌
街灯や花弁散らし鳴雪忌
街灯や花弁散らし鳴雪忌
梅(うめ):野梅・梅林・梅の花・白梅・臥龍梅・梅園
何気なく陽も強くなり梅の咲く
何気なく陽も強くなり梅の咲く
梅見(うめみ)
ぶり返し梅見が連れの早き脚
ぶり返し梅見が連れの早き脚
盆梅(ぼんばい)
違い棚盆梅が丈伸びすぎて
違い棚盆梅が丈伸びすぎて
紅梅(こうばい)
一重八重開く紅梅庄屋跡
一重八重開く紅梅庄屋跡
黄梅(わうばい)
黄梅や片隅にも一本咲き
黄梅や片隅にも一本咲き
鶯(うぐひす):春告鳥・鶯の谷渡・鶯笛・黄鳥
谷底へ届く鶯枝揺れて
谷底へ届く鶯枝揺れて
下萌(したもえ):草萌・草靑む
かけっこの脚に優しき草靑む
かけっこの脚に優しき草靑む
いぬふぐり
いぬふぐりどこぞが犬の鼻のさき
いぬふぐりどこぞが犬の鼻のさき
菜種御供(なたねごく):梅花御供
手袋を脱いで合掌菜種御供
手袋を脱いで合掌菜種御供
磯竃(いそかまど)
磯竃老練たちの大笑い
磯竃老練たちの大笑い
若布(わかめ):若布刈舟(めかりぶね)・若布拾・若布干す・若布売
待ちわびて若布催促鳴る電話
待ちわびて若布催促鳴る電話
實朝忌(さねともき)
垣根咲く通りに朝日實朝忌
垣根咲く通りに朝日實朝忌
立春(りつしゅん):春立つ
聲聞こゆ春立つ朝の枝の上
聲聞こゆ春立つ朝の枝の上
二月(にぐわつ)
準備済む待つや本番二月かな
準備済む待つや本番二月かな
寒明(かんあけ)
寒明ていよいよ古希の祝いかな
寒明ていよいよ古希の祝いかな
初春(はつはる):しょしゅん
初春や隣りの親父大欠伸
初春や隣りの親父大欠伸
早春(そうしゅん)
早春の草原の風温からず
早春の草原の風温からず
春浅し(はるあさし):浅き春
春浅し川面の鷺の佇めり
春浅し川面の鷺の佇めり
睦月(むつき):年端月
年端月西日差しこむ納屋仕事
年端月西日差しこむ納屋仕事
旧正月(きうしやうがつ)
旧正の風邪拗らせてはや六日
旧正の風邪拗らせてはや六日
二月禮者(にぐわつれいじや)
靴でかし二月禮者の声でかし
靴でかし二月禮者の声でかし
二の替(にのかはり)
花道の踏み音新し二の替
花道の踏み音新し二の替
繪踏(ゑぶみ)
繪踏耐え秘かに彫りて壁が傷
繪踏耐え秘かに彫りて壁が傷
初午(はつうま):一の午・二の午
初午の風渦巻きて面の揺れ
初午の風渦巻きて面の揺れ
針供養(はりくやう):針祭る・針納め
口を閉じけふは静寂針供養
口を閉じけふは静寂針供養
奈良の山焼
花火聞く奈良の山焼けふありし
花火聞く奈良の山焼けふありし
雪解(ゆきどけ):雪解雫(ゆきげしづく)・雪解・雪解風・雪解水・雪解川・雪汁
雪解のこんこんと湧く富士が裾
雪解のこんこんと湧く富士が裾
雪しろ(ゆきしろ):雪濁
雪しろや坂の途中の消え去りぬ
雪しろや坂の途中の消え去りぬ
雪崩(なだれ)
ドツドツと雪崩の音の一人聞き
ドツドツと雪崩の音の一人聞き
残雪(ざんせつ):残る雪・雪残る
熊笹を倒してなおも残る雪
熊笹を倒してなおも残る雪
雪間(ゆきま):雪のひま
熊笹の緑跳ね出て雪の隙(ひま)
熊笹の緑跳ね出て雪の隙(ひま)
凍解(いてどけ):凍ゆるむ・凍解くる
凍解や水琴窟の音のあり
凍解や水琴窟の音のあり
氷解(こおりどけ):解氷・氷解く・浮氷
溜池や朝日返して浮氷
溜池や朝日返して浮氷
薄氷(うすらひ):残る氷・春の氷
模様消え浮氷光る朝の池
模様消え浮氷光る朝の池
冱返る(いてかえる):凍返る
蛍光灯畳みしみし冱返る
蛍光灯畳みしみし冱返る
冴返る(さえかえる)
冴返るスポットライトの天守閣
冴返るスポットライトの天守閣
春寒(はるさむ)
春寒し梅園の道人まばら
春寒し梅園の道人まばら
餘寒(よかん)
陽もささぬゴム靴痛き餘寒かな
陽もささぬゴム靴痛き餘寒かな
春の風邪(はるのかぜ)
鼻水と嚏連発春の風邪
鼻水と嚏連発春の風邪
春時雨(はるしぐれ)
酔いまかせ傘は無くとも春時雨
酔いまかせ傘は無くとも春時雨
猫の恋(ねこのこい):恋猫・うかれ猫・春の猫・猫の妻・孕み猫
この声や川の向こうのうかれ猫
この声や川の向こうのうかれ猫
白魚(しろうを):白魚網・白魚舟
夜明け前白魚網の跳ね踊り
夜明け前白魚網の跳ね踊り
公魚(わかさぎ):鰙・?魚編にハム
公魚やくるりとルワー列をなし
公魚やくるりとルワー列をなし
鱵(さより)
浜名湖のすれすれ鱵連射砲
浜名湖のすれすれ鱵連射砲
魞挿す(えりさす)
朝靄の魞挿す舟の櫓音かな
朝靄の魞挿す舟の櫓音かな
野焼く(のやく):草焼く・芝焼く・畦焼く
風凪ぎて野焼く男の欠伸かな
風凪ぎて野焼く男の欠伸かな
焼野(やけの)
見上ぐれば焼野終いの雨間近
見上ぐれば焼野終いの雨間近
山焼く(やまやく)
男衆種火瞳に山を焼く
男衆種火瞳に山を焼く
焼山(やけやま)
焼山の臭いの沁みて昼の膳
焼山の臭いの沁みて昼の膳
末黒の芒(すぐろのすすき):焼野の芒・末黒野
白鷺や末黒の芒下に見て
白鷺や末黒の芒下に見て
麥踏(むぎふみ):麥を踏む
麥踏や俯き往復昼餉かな
麥踏や俯き往復昼餉かな
木の實植う(きのみうう)
木の實植ううんちくの木の一つ増え
木の實植ううんちくの木の一つ増え
猫柳(ねこやなぎ)
チャンバラが刀に化けて猫柳
チャンバラが刀に化けて猫柳
洎夫藍の花(さふらんのはな)
洎夫藍の花化けて黄金色になり
洎夫藍の花化けて黄金色になり
片栗の花(かたくりのはな)
風小僧片栗の花一撫でて
風小僧片栗の花一撫でて
雛菊(ひなぎく)
雛菊や最前列に並び出て
雛菊や最前列に並び出て
春菊(しゆんぎく):茼菊・しんぎく
春菊やかきこの揺れてかけうどん
春菊やかきこの揺れてかけうどん
菠薐草(はうれんそう)
菠薐草弁当箱を占めにけり
菠薐草弁当箱を占めにけり
蕗の薹(ふきのたう)
気がつけば何処に去りや蕗の薹
気がつけば何処に去りや蕗の薹
水菜(みづな):京菜
無理矢理に嫌うボウルに水菜積む
無理矢理に嫌うボウルに水菜積む
海苔(のり):海苔粗朶・海苔簀・海苔掻・海苔採・海苔桶・海苔干す・海苔干場
波しぶき眼鏡も曇り海苔を摘む
波しぶき眼鏡も曇り海苔を摘む
靑海苔(あおのり)
靑海苔のかをる市場や気忙しく
靑海苔のかをる市場や気忙しく
獺の祭(をそのまつり):獺魚を祭る
獺の祭提灯照らす魚の跡
獺の祭提灯照らす魚の跡
鳴雪忌(めいせつき):老梅忌
街灯や花弁散らし鳴雪忌
街灯や花弁散らし鳴雪忌
梅(うめ):野梅・梅林・梅の花・白梅・臥龍梅・梅園
何気なく陽も強くなり梅の咲く
何気なく陽も強くなり梅の咲く
梅見(うめみ)
ぶり返し梅見が連れの早き脚
ぶり返し梅見が連れの早き脚
盆梅(ぼんばい)
違い棚盆梅が丈伸びすぎて
違い棚盆梅が丈伸びすぎて
紅梅(こうばい)
一重八重開く紅梅庄屋跡
一重八重開く紅梅庄屋跡
黄梅(わうばい)
黄梅や片隅にも一本咲き
黄梅や片隅にも一本咲き
鶯(うぐひす):春告鳥・鶯の谷渡・鶯笛・黄鳥
谷底へ届く鶯枝揺れて
谷底へ届く鶯枝揺れて
下萌(したもえ):草萌・草靑む
かけっこの脚に優しき草靑む
かけっこの脚に優しき草靑む
いぬふぐり
いぬふぐりどこぞが犬の鼻のさき
いぬふぐりどこぞが犬の鼻のさき
菜種御供(なたねごく):梅花御供
手袋を脱いで合掌菜種御供
手袋を脱いで合掌菜種御供
磯竃(いそかまど)
磯竃老練たちの大笑い
磯竃老練たちの大笑い
若布(わかめ):若布刈舟(めかりぶね)・若布拾・若布干す・若布売
待ちわびて若布催促鳴る電話
待ちわびて若布催促鳴る電話
實朝忌(さねともき)
垣根咲く通りに朝日實朝忌
垣根咲く通りに朝日實朝忌
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